割れ窓理論

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【割れ窓理論】

【割れ窓理論】

割れ窓理論

軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで凶悪犯罪を含めたすべての犯罪を抑止できるとするアメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが提唱した環境犯罪学上の理論です。

「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も当該地域に注意を払っていないという象徴になり、犯罪が多発する」との考え方です。

割れた建物の窓や壁の落書き、ゴミの散乱、その他の軽微な犯罪やルール違反を放置する

「誰も当該地域に対し関心を払っていない」というサインとなり、犯罪を起こしやすい環境を作り出す。

軽犯罪が増えるようになる。

住民のモラルが低下して、地域の振興、安全確保に協力しなくなり、さらに環境を悪化させる。

凶悪犯罪を含めた犯罪が多発するようになる。


アメリカ有数の犯罪多発都市であったニューヨークでは、ルドルフ・ジュリアーニ市長が市内の落書きや違法駐車など軽犯罪を徹底的に取り締まったところ、5年間で犯罪の認知件数は殺人が67.5%、強盗が54.2%、婦女暴行が27.4%減少し、治安が回復した。
また、中心街も活気を取り戻し、住民や観光客が戻ってきた。

国内では、2001年に札幌中央署が割れ窓理論を応用して、すすきの環境浄化総合対策として犯罪対策を行った。
具体的には北海道内最大の歓楽街のすすきので駐車違反を徹底的に取り締まる事で路上駐車が対策前に比べて3分の1以下に減少、併せて地域ボランティアとの協力による街頭パトロールなどの強化により2年間で犯罪を15%減少させることができた。




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